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種々の検査とそれに基づいた診断により、大切な心臓を守ります。
心臓は、筋肉の収縮と拡張を繰り返し、血液を全身に送るポンプの役割を果たしています。 心臓病は血管の問題と深い関わりがあり、狭心症、心筋梗塞など、多くの病気は生活習慣病が引き起こす動脈硬化が原因となっています。血管の状態を健康に保つことが、心臓病の予防につながります。
心臓病には、狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈などさまざまな種類があり、その症状や治療法も違ってきます。原因も、遺伝的要素を含め、先天的なものから後天的なものまであります。生活習慣が原因のものには、動脈硬化が原因になっていることが多くあります。ここでは一般的に多くみられる「狭心症」「心筋梗塞」「心臓弁膜症」「心不全」についてご紹介します。
心臓に栄養を送る血管が狭くなることで、その先にある心臓の筋肉に血液(酸素)が十分送り込めなくなり、胸痛などの症状が出る病気です。
主に胸の痛みが出ます。運動時に胸痛発作が起こるものと、安静時に血管が収縮して胸痛発作が起こるものがあります。
内服治療だけの場合もありますが、一般的には心臓カテーテルを使って血管内から狭い部分を風船で広げ、トンネル状の冠動脈ステントを植え込んで、血管を広げた部分が狭くならないよう治療します。
心臓の血管の内面の一部が壊れて、その部分で一気に血液が固まり、血管が詰まった状態をいいます。治療せずに放置した場合の死亡率は10%以上あります。
通常は強い胸の痛み、締め付けられるような圧迫感が続き、それに伴って冷や汗や吐き気、呼吸困難、意識障害なども見られます。ただし、まれに、目立った症状がなく気付かない場合もあります。
詰まった冠動脈を開通させるために静脈や冠動脈から血栓を溶かす薬剤を注入したり、カテーテルを使って血管を広げ、ステントを植込む治療を行います。
心臓の中にある弁が壊れるなどして、血流が悪くなる病気です。心臓の中にある4つの弁が壊れて血液が逆流したり、弁が硬くなって開きが悪くなり、血流が悪くなる場合に起こる病気のことをいいます。
自覚症状がなく進行していくケースがほとんどです。進行してくると、体を動かしたときに動悸や息切れが生じることがあります。
外科的手術で弁を取り替えたり、カテーテル治療を行います。
さまざまな原因により、心臓から体に送り出す血液が十分でない状態です。栄養分や酸素を含んだ血液を全身に送り出すポンプの役目をする心臓が、何らかの原因でその機能が弱まり、送り出す血液が十分でない状態をいいます。
心不全は主に次の3つに代表されます。
① 急性心不全
急性心筋梗塞など急性の病気によって引き起こされるものをいいます。
② 慢性心不全
心臓弁膜症や心筋症などの病気が原因で、心臓の働きが低下している状態が続いているものをいいます。
③ 慢性心不全憎悪
慢性的に心臓の働きが低下しているところに、何らかの原因によって状態が悪化することをいいます。
急性の症状では血圧低下や呼吸困難が表れます。慢性のものでは運動時の息切れ、動悸、呼吸困難、足のむくみなどがみられます。
大半は、心不全の原因を治療することも含めて、内服治療を行うことが一般的です。緊急を要するものや重篤なものに関しては、カテーテル治療や手術を行ったり、ペースメーカーや特殊な機器を植え込んで心臓の働きを補助する方法を用いることもあります。
心臓病が気になっていたり、不安に感じている方はご相談ください。