一般内科・生活習慣病

一般内科・生活習慣病

院長は日本内科学会認定の総合内科専門医でもあり、循環器内科以外にも内科全般を対象に診療を行っております。 糖尿病、慢性胃炎、逆流性食道炎、高尿酸血症、甲状腺低下症などの病気のご相談はもちろん、風邪や便秘といった日常的に感じる体調不良に関しても、お気軽にご相談ください。 また心臓病とも大きく関連する高血圧や脂質異常症は、生活習慣病の一種です。 当院では病気の原因となる生活習慣の指導を行っており、院長は、米国スタンフォード大学医学部で疾病予防医学を研究し、生活習慣改善のためのプログラムを開発。同大学をはじめ、北九州市内の公立施設にプログラムを提供してきました。 院長および管理栄養士による生活習慣の指導を実践いただくと、治療効果が高まり、投薬の減量につながることもあります。 ここでは生活習慣病の主な症状や原因・治療方法を紹介しています。

動脈硬化

動脈硬化とは

動脈硬化とは、動脈と呼ばれる血管が硬くなる状態をいいます。
血管の壁にコレステロールがたまったり、高血圧で血管に負担がかかったりすることで起こりやすくなります。血管弾力を失うことで詰まりやすくなり血液の流れが悪くなります。
動脈硬化が進むと脳卒中や狭心症、心筋梗塞、大動脈瘤など生命に危険を及ぼす疾患の原因となるので予防が大切です。

動脈硬化の症状

動脈硬化自体には自覚症状はありません。
動脈硬化によって引き起こされる病気によって、自覚症状が変わります。
下肢の血管が動脈硬化になると、歩行時に足に違和感や痛みがあります。
脳の血管の場合は認知症の原因になることがあり、心臓の血管の場合は狭心症や心筋梗塞を引き起こします。

動脈硬化の原因

生活習慣病が主な原因となります。
日本人で一番多いのは高血圧、次が糖尿病です。遺伝による高コレステロール血症や喫煙によっても動脈硬化が進行しやすくなります。

動脈硬化の検査方法

などの検査で診断します。

動脈硬化の治療

運動療法や食事療法、内服治療を行います。
血管が詰まる場合には血管そのものを広げたり、血管と血管をつなぐ手術をすることもあります。
血管内治療や手術が必要になる可能性がある場合は、提携医療機関を紹介します。

栄養指導について

栄養指導について

高血圧や脂質異常症(高コレステロールなど)、糖尿病といった生活習慣病の改善には、栄養指導が効果的です。 当院では、管理栄養士による完全個別指導で1回30分以上かけてアドバイスをさせていただきます。 「生活習慣病を根本から改善したい」「お薬の量を減らしていきたい」という方にもおすすめです。 ・栄養指導(約30分・予約制) ※健康保険が適用できます

脂質異常症

脂質異常症(高コレステロール血症、高脂血症)とは

脂質異常症とは、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が増え過ぎる病気です。

脂質異常症にある、主な3つのタイプ

血液中のLDLコレステロールが多過ぎると、動脈の壁にくっついて、動脈が厚くなり、血管が狭くなります(動脈硬化)。
悪玉を抑える善玉のHDLコレステロールが少ないのも同様に問題となります。
中性脂肪の増加自体は、動脈硬化に直接つながるものではありません。
しかし善玉のHDLコレステロールを減らす作用があり、その分、悪玉であるLDLコレステロールが増えるので、間接的に動脈硬化を進行させてしまう原因となります。

脂質異常症の原因と症状

原因は運動不足やカロリーの高い食事の取りすぎなど、生活習慣が大きく影響します。
遺伝により、若いうちからLDLコレステロール値が高くなるケースもあります。
動脈硬化が進み、血管が狭くなったり詰まったりしない限り、自覚症状はほとんどありません。

脂質異常症の診断基準

脂質異常症の診断基準(空腹時採血)

脂質異常症の検査方法

採血し、血中のコレステロール値や中性脂肪値を測定します。

脂質異常症の治療

運動療法や食事療法、内服治療を行います。
遺伝による「家族性高コレステロール血症」の場合は、さらにしっかり治療を行います。薬を服用し、注射による治療も行うことがあります。

不整脈

不整脈とは

休息時には脈はゆっくり打ち、運動時や精神的興奮時、発熱があるときなどは、脈は速くなるのが一般的です。
不整脈は、心臓の中の脈の司令塔に問題が生じたり、それ以外の問題があって、病的に脈が遅くなったり速くなったり、とんだりする不規則なものを指します。

不整脈の症状

急に脈が速くなるのを感じる、ドクンという動悸があり気分が悪くなる、血の気が引いた感じで気が遠くなる、動悸とともに息が上がりやすくなるなど、不整脈の種類で症状が様々です。症状の全くない不整脈も多く見られます。

不整脈の原因

原因には先天性のものと後天性のものがあります。
一般的に多いのは加齢によるもので、特に不整脈のなかでも「期外収縮」は、30歳以上になると多く見られるようになります。
他には、心臓弁膜症や心筋梗塞、高血圧、肺疾患、甲状腺機能亢進症などの疾患に関連して起こることもあります。

不整脈の検査方法

普通の心電図検査のみでも診断できる場合がありますが、24時間心電図検査をしてわかる不整脈もあります。場合によっては、運動負荷心電図検査や心臓超音波検査が必要なときもあります。
さらに詳細な検査を行う場合は、連携病院にお願いすることもあります。

24時間心電図検査

電気生理学的検査(心臓に血管から電極を入れて検査をする)
特殊な装置を皮下に埋め込んで発作が起こるまで長期に記録する方法 など

不整脈の治療

ドクンと一瞬感じる期外収縮の場合は治療が必要ないことが多いですが、中には治療を必要とする不整脈もあります。
内服治療は当院でも行います。
連携病院に依頼して治療を行う場合もあります。

内服治療

カテーテルを使って、不整脈の源を電気または冷凍方式で焼却する方法
心臓ペースメーカーの植え込み など